永久歯がすべて生えそろった後に、奥歯のさらに奥に生えてくる親知らずです。かつては普通の奥歯として使われてきた歯ですが、食生活の変化によって顎が小さくなった現代人にはきちんと生えるスペースがなく、横を向いたり斜めに生えてきたりすることで、トラブルになりやすい歯となっています。
また「親知らず=抜歯」と思われがちですが、必ずしもそうとはかぎりません。親知らずの診察は口腔外科で行いますので、まずは一度診察にお越しいただき、適切な対処をとっていきましょう。
多くの場合、抜歯が必要となるケースが多い親知らずですが、抜かなくてもいいケースもあります。当院では、親知らずの診断に歯科用CTを用いて、歯ぐきに埋まっている部分の状態までしっかり把握し、適切な選択を行っていますのでご安心ください。
抜く場合 | 抜かなくてもいい場合 |
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- 抜歯した後の穴は、できるだけ舌や指でさわらないように注意しましょう
- 抜歯した後の穴には血の塊ができますが、これには組織の再生を促す役割があるため、うがいのしすぎなどによって洗い流さないようにしましょう
- 痛みがある場合にも、冷やしすぎないようにしましょう
- 抜歯した当日には、激しい運動や長時間の入浴、飲酒などといった血流をよくする行為は控えてください
- 痛み止めや抗生物質などの処方された薬は、医師の指示どおり適切に服用しましょう
口腔粘膜疾患とは、舌や歯ぐき、頬の内側など、お口の中を覆う粘膜に発生する病気の総称です。ウィルス・細菌・感染症など原因はさまざまです。全身疾患の兆候が先に口の粘膜に出ることもありますので、口の粘膜に変化が起こったら、できるだけ早く当院にご相談ください。舌がんなどの治療は当院では難しいですが、提携先の大学病院をご紹介します。